カワサキの歴史について HISTORY
滋賀県伝統的工芸品として認定されるカワサキの木珠
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近江八幡の木珠づくりの歴史
619年に聖徳太子は、日本の国教を仏教に定められ、そして、仏教の布教を目的に近江の国(滋賀県)に48ヶ寺建立の誓願をたてられました。
最後の寺が近江八幡の地に完成した折に、太子は『願成就寺』と名付けられ、周辺の村の人たちに中国から伝わった数珠玉製作の技術を伝授されました。こうして、この地に、日本で最初の数珠づくりの礎が築かれたと伝えられています。江戸時代になり一般庶民にまで仏教が浸透すると、さらに近江八幡の木珠づくりは盛んになり、当時は数珠屋仲間が17軒ありました。中には全国の諸大寺の数珠所に指定される家もありました。
その後、先人たちによって木珠づくりは受け継がれ、1,400年もの時を経た現在でも、その生産量は全国の7割にのぼります。