2017年3月14日
49年に一度のご開帳
弊社のホームページやブログ等をご覧になった皆様には
もうご周知ことと思いますが、近江八幡の数珠作りは、
今から1,400年前に聖徳太子によってその技法が伝授されたのが始まりです。
そのことと、弊社よりほど近い観音山にあります『願成就寺』様には深い関わりがあります。
弊社のホームページ『カワサキの歴史について』のページにも記載しておりますが、
今回のブログでも『願成就寺』様ご本尊の49年に一度の
ご開帳に先立ちましてご紹介させていただきます。
619年に、国教を仏教と定められた聖徳太子は仏教の布教を目的に、
近江の国(滋賀県)に48ヶ寺建立の誓願をたてられました。
そして、この近江八幡の地に及んで48ヶ寺目の最後の寺が建立し、
《願いが成就した寺》ということで『願成就寺』と名付けられました。
その際に、周辺の村人たちに数珠作りの技法が伝授され、
ここ近江八幡に日本で初めての数珠作りの礎が築かれたのです。
弊社はこの伝統の技と精神を受け継ぎ、昭和3年の創業以来
今日まで数珠を作り続けて参りました。
このように弊社の数珠作りと深い関わりのある『願成就寺』様ですが、
そのご本尊で聖徳太子作と伝わる秘仏「十一面観世音菩薩」の
49年に一度のご開帳が、来る3月25日(土)~27日(月)の3日間に行なわれます。
『願成就寺』様にはもう一体、こちらも聖徳太子が寺を建立時に彫られたと伝わる
秘仏「木の中地蔵尊」があり、観音山表参道の石段を上がったところの
地蔵堂に安置されています。
下の写真の前にいらっしゃるのは、前立ちとなっておられる満願寺地蔵尊。
その後ろにおられるのが木の中地蔵尊です。
今回のご本尊のご開帳日に併せて、「木の中地蔵尊」も特別開帳されるそうです。
こちらは毎年9月にご開帳され、昨年私共もお参りさせて頂きました。
その時の様子はこちらから。
ブログ【願成就寺「木の中地蔵尊」の大法要】
この貴重な機会に是非、皆様もご覧になってはいかがでしょう。