2017年11月24日
御縁に感謝
昨日11月23日(木・祝)は、京都の天台宗「赤山禅院」にて、
京都珠数製造卸協同組合が主催する年に一度の『数珠供養』があり、
私達もお参りに行ってきました。
比叡山の西麓にある「赤山禅院」は、京都御所の表鬼門に位置し、
古来「紅葉寺」とも呼ばれてきたほどに紅葉の名所としても知られています。
丁度見頃を迎えた色とりどりの葉が朝までの雨に濡れ、
一層鮮やかに輝いていました。
寒桜の可憐な姿を見ことも出来ました。
この数珠供養は、毎年11月23日に開催され、
千日回峰行を満行された大阿闍梨様の祈祷をもって行われます。
京都はもちろん、全国各地から寄せられた古い数珠が焚きあげられ供養されます。
私たちも心を込めて供養させていただきました。
さて、今年も天台宗の偉いお坊様 栢木寛照氏の有り難いお話をお聞きすることができました。
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全ての物事は前世からの「因縁」によって動いている
今日この数珠供養に来られたのも、来られなかったのも
前世からの「縁」で決まっている
昔、人類の先祖は、そこにある物を取って食べていた
そこに突然農耕が始まり蓄えることに覚醒する
蓄えなかった者は困り、蓄えた者は与える
与えられた者は感謝する
与えた者は感謝されることに覚醒する
そのことが次第に大きくなり、力を増すための争いが始まる
そして、争いはダメなことだということに覚醒する
これが宗教の始まり
お釈迦様は、荒れた国の王にこう仰った
ムクロジの実に穴をあけて108個通して身につけ、常に仏様を念じなさい
すると人々の心は穏やかになり、五穀豊穣、素晴らしい国になった
まさにこれが数珠の始まり
心を穏やかにしてくれるのは宗教の力
常に肌身離さず数珠を持つのは大事なこと
数珠は仏様の分身で守ってくださる
邪魔になると排他するという考え方はダメ
人を殺してはならないということが第一義
世の中自分中心だと成り立たない
他の人のことも考えるというのが仏の教え
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私達は大切な数珠をお作りさせていただいているのだ
ということを改めて認識するとともに、
この厳かな空間にいるだけで、心が洗われるような尊い気持ちになりました。
今年も数珠供養に来ることが出来た、この「御縁」に感謝します。