2019年7月1日
1400年目の記念の年 ~91年目の創業記念日にあたり~
本年は、聖徳太子が国教を仏教と定められてちょうど1400年の年にあたります。
推古天皇27年、聖徳太子は荒れたこの国を豊かな幸せな国にするための
民への教えとして仏教を国教と定められました。
それは「人々が安寧の生涯をおくれる為にどうあるべきか」
と説かれたお釈迦様の教えです。
また聖徳太子は、仏教の布教を目的に近江の国(滋賀県)に
48ヶ寺建立の誓願をたてられました。
619年には、その最後の寺院が近江八幡の地に完成し、
『願成就寺』と名付けられました。
その際に太子は、周辺の村人たちに仏教の布教に必要な
数珠の製法を伝授されました。
本年は、
・聖徳太子が国教を仏教と定められて1400年
・「願成就寺」が建立されてから1400年
・この地に日本で最初の数珠づくりが始まって1400年目
となる記念の年です。
今日までの1400年という長い歳月を経て、私達日本人は互いに助け合い、支え合い、
そして和を乱さない為の戒律を守りながら代々暮らして来たのです。
そしていつしか、私達にとっての道徳心や礼儀等の楚となるものが
出来てきたのではないでしょうか。
昨今、世界に誇れる「日本人らしさ」ということを耳にするにあたり、
聖徳太子の偉業は計り知れないものだと実感します。
私共は、これからも数珠作りという仕事を通して、
先人達から学んだ大切なことを次の世代に伝えて参ります。
皆様からの変わらぬ御指導、御鞭撻を頂戴できますよう、
よろしくお願い申し上げます。