2023年10月17日
厳浄寺さまにて
先日、地元の浄土宗の厳浄寺さまから「十夜法要」の後、
お話してほしいというご依頼をいただきました。
私も同じ浄土宗の檀信徒として興味をもってお伺いしました。
まずは、お数珠を作らせていただいている職人として
〝どうしてこの地に聖徳太子さまがお数珠づくりを伝えられたか″
というところから始まり、今日に至るまでの歴史について、
作り手としてどのような想いで作っているかなど、
お話をさせていただいきました。
現在、日本には8つの宗派がありますが、それぞれお数珠の形が違い、
ご開祖さまのご意向が感じ取れる事などを説明しました。
皆さま熱心に各宗派のお数珠をご覧になりながら耳を傾けてくださいます。
また昭和初期に私の祖父が機械化するまでは、
1300年もの間一粒一粒この道具を用いて珠を作っていたのですよという事を
お話ししその古い道具を実際に手にされて興味深くされていました。
長年、地元でお数珠づくりに関わりながら今回のようにお寺で地元の皆さまの前で
お話しする機会は初めてで自分の思いや生業を振り返る貴重な時間となりました。
最後に、このような機会を与えてくださった厳浄寺さま、檀家さまに感謝もうしあげます。