2026年8月26日
黒柿から仕立てた念珠
今回は、お客様からお預かりした黒柿を使い、
念珠を仕立てさせていただきました。
黒柿は、黒い模様や独特の木目が現れることがあり、
同じものが二つとない個性豊かな木です。
今回の念珠づくりでも、まずは黒柿そのものが持つ
色合いや木目を生かすことを大切にしながら、
一玉一玉加工していきました。


黒柿の風合いを引き立てる房選び
玉の加工が終わった後は、房の色を検討しました。
房の色によって念珠全体の印象は大きく変わります。
当初は深い緑色も候補にしましたが、
黒柿の持つ落ち着いた雰囲気を考え、
今回はこげ茶・ベージュ・金茶など、
木の色合いに近い同系色を選びました。

房を目立たせるのではなく、黒柿の木目や風合いを主役にする。
そんな考えで仕立てたことで、落ち着きのある上品な
念珠に仕上がりました。

木の個性を見ながら、一つひとつ仕立てる
天然木は、同じ樹種であっても木目や色、
硬さなどが一つひとつ異なります。
そのため、決められた仕様に合わせるだけではなく、
その木が持っている個性を見ながら加工や仕立てを考えることも、
木珠を扱う職人の大切な仕事だと考えています。
今回の黒柿も、お客様の大切な木だからこそ、
その風合いをできるだけ損なわないように仕上げました。
使い込むほどに色艶が変化し、少しずつ深みが増していくのも
天然木の魅力です。
大切な木から念珠をつくることで、その木の記憶や思いを、
これから先も手元に残していく。
株式会社カワサキでは、そんな「木を生かすものづくり」を大切にしています。

